疾患名別

    疾患名別

    病名について調べる方の多くは、他院で診断を受けた方、またはご自身で情報を収集し、その病名だと考えている方ではないでしょうか。

    各病気の専門的な情報は、総合病院や大学病院のウェブサイトで詳細に確認することができます。当院のホームページでは、患者さまに病気の概略を理解していただくために、日本整形外科学会のサイトを参照しています。以下の病名をクリックしていただくと、各疾患の概略が表示される仕組みです。

    しかし、それだけではホームページを作成している意味が十分ではないと考えています。そこで、外来でよく見られる病名については、補足情報や私自身の考え、また治療方針についても簡潔に以下に記載致しました。

    頚椎(くび)の症状

    頚椎は7つの骨から構成され前弯(前方凸の曲がり)を呈しています。
    四肢を支配する神経が頚髄にあるため、いろいろな症状が出ます。
    ここでは、頚椎から肩までの間で障害が生じる疾患も含めて掲載しています。
    ここの項目にない疾患をお探しの場合は、脊椎、胸椎、腰椎の症状の項目から探してください。

    頚椎椎間板ヘルニア

    院長の視点

    まず、神経障害(筋力低下や感覚低下)がないかをみます。MRIがあれば、圧迫されている神経と神経所見が一致するかをみます。基本は保存治療で、内服、注射を行います。牽引は行いません。関節や筋肉性の痺れ、痛みなのに、ヘルニア気味とか言われている患者さんも多々いらっしゃいます。

    頚椎症性脊髄症

    院長の視点

    進行すれば、手術は避けられません。手の細かい作業が困難になってきた(巧緻運動障害)、脚がカクカクして、歩き難い、転びやすい(痙性歩行)などで見つかる事が多く、首の症状がメインではありません。症状別では、手と膝の所に書いてあります。

    頚椎症性神経根症

    後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症

    斜頚

    外傷性頚部症候群

    腕神経叢損傷

    胸郭出口症候群

    側弯症

    脊髄腫瘍

    転移性脊椎腫瘍

    脊髄損傷

    しびれ(脊椎手術後のしびれ)

    胸椎(せなか)の症状

    頚椎と腰椎の間にある胸椎は12個の骨からなり、後弯(後方凸の曲がり)を呈し12対の肋骨と連続しています。胸椎はほとんど動きません。

    腰椎(こし)の症状

    腰椎は5つの骨からなり、通常は前弯(前方凸の曲がり)を呈しています。
    運動器疾患の中で腰痛は最も多い症状の1つです。

    腰痛

    変形性腰椎症

    院長の視点

    整形外科でよく見られる病名は、主にレントゲンの所見を示しているに過ぎない場合があります。たとえば、変性(加齢に伴う変化)の過程を考えると、まず椎間板に亀裂が入り、関節が不安定になります。この不安定性を補うために、椎間関節周囲の関節包や靱帯組織が肥厚します。この肥厚が強い場合、脊柱管狭窄を引き起こす原因の一つとなることがあります。また、椎体前方の靱帯に沿って骨棘が形成されることもあります。これら一連の変化の結果として現れる所見が、上記の病名に対応しているのです。この過程は、起こらないに越したことはありませんが、たとえ起こったとしても進行は通常ゆっくりです。そのため、体は徐々に変化に適応していきます。また、注意が必要なのは、痛みが取れたとしてもレントゲン画像上の異常が変わるわけではないということです。そのため、レントゲン所見だけで痛みの原因を説明するのは難しい場合があります。たとえば、椎間板ヘルニアの場合も同様で、画像診断のみで結論を出すのは適切ではありません。患者さんの症状や訴え、その他の診察所見を総合的に判断することが重要です。

    L5/S1に狭小化が見られますが全く心配はいりません。
    では、痛みはどこから来ているのでしょうか?勿論、レッドフラッグサインは無い前提になりますけど、全てではありませんが、主に筋肉と関節がその出所になります。

    腰椎椎間板ヘルニア

    院長の視点

    頸椎椎間板ヘルニアと同様になりますが、神経障害(筋力低下や感覚低下)の有無をみます。神経障害があればヘルニアの可能性が高くなります。MRIがあれば、圧迫されている神経と神経所見が一致するかをみます。例えば、一致しない例としてMRIでは右L3の神経根が圧迫を受けている所見であるが、症状は右の下肢後面(S1領域)であるとかになります。基本は保存治療で、内服、注射を行います。牽引は行いません。関節や筋肉性の痺れ、痛みなのに、ヘルニア気味とか言われている患者さんも多々いらっしゃいます。MRIのみの診断は危険です。何故なら,以前のjensenらの研究では無症状患者の20代で20%、50歳代で50%にヘルニアがみられたとの報告があるからです。

    腰部脊柱管狭窄症

    腰椎変性すべり症

    腰椎分離症・分離すべり症

    側弯症

    脊髄腫瘍

    転移性脊椎腫瘍

    脊髄損傷

    後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症

    しびれ(脊椎手術後のしびれ)

    肩周辺の症状

    肩こりなどの肩の障害と肩関節の疾患を肩関節周辺の病気として列記します。

    肩こり

    翼状肩甲骨(翼状肩甲)

    五十肩(肩関節周囲炎)

    院長の視点

    当院の特徴としては、超音波を利用した確実な注射とリハビリを積極的に行なうことです。
    しょうがないとあきらめている方には特にオススメです。

    肩腱板断裂

    石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)

    腕神経叢損傷

    胸郭出口症候群

    反復性肩関節脱臼

    手関節

    手関節の病気と手関節周辺の病気の一部を列記します。

    橈骨遠位端骨折(コレス骨折・スミス骨折)

    手根管症候群

    院長の視点

    この疾患か見分けるポイントは薬指の小指側と中指側の感覚が違う所です。治療として漢方薬を使用します。

    舟状骨骨折

    キーンベック病

    ドケルバン病

    院長の視点

    漢方薬を使う治療が提案できます。

    ガングリオン

    手・指

    手・指におこる病気の一部を列記します。

    ばね指

    院長の視点

    漢方薬を使う治療が提案できます。

    母指CM関節症

    ヘバーデン結節

    マレット変形

    ドケルバン病

    ガングリオン

    院長の視点

    当院にはエコーがありますから、ほぼ確実に診断できます。

    股関節

    股関節の病気と骨盤を含む股関節周辺の病気を列記します。

    膝関節

    膝関節内の病気と膝関節周辺の病気を列記します。

    変形性膝関節症

    院長の視点

    まず大切なのは、関節内が腫れているか否か?まさに水が溜まっているかと言う事です。
    関節内水腫があれば、痛みの震源地は関節内にある軟骨半月板の可能性が高くなります。
    痛みの原因が、関節外にある場合はレントゲンが多少悪くても余り心配はいりません。丁寧な触診や超音波検査を駆使して原因の場所を探ります。
    関節外の痛みの方は特にリハビリをおすすめしております。

    半月(板)損傷

    膝靱帯損傷

    膝離断性骨軟骨炎

    オスグッド病

    スポーツによる膝の慢性障害

    膝蓋骨脱臼

    腓骨神経麻痺

    足関節

    足関節と下腿におこる病気の一部を列記します。

    足関節捻挫

    院長の視点

    当院のエコーにて詳細な診断を致します。小児は軟骨成分が多いので、剥離骨片が分かりにくいです。また、前距腓靱帯や二分靱帯の付着部剥離骨折の診断がつきます。長引く捻挫の方は診察を受けてみて下さい。

    足関節果部骨折(脱臼骨折)

    アキレス腱断裂

    足・足指

    足・足指におこる病気の一部を列記します。

    外反母趾

    モートン病

    痛風

    肉離れ

    院長の視点

    当院には、エコーがありますので、筋層内の状況から、重症度の判断がすぐにできます。

    骨折

    院長の視点

    肋骨などなかなか、レントゲンのみではわからないものは、エコー検査を行います。また、骨折と似た病態としては骨挫傷があります。骨の外側にある硬い皮質骨は破綻せず、中にある海綿骨が軽度破壊され、骨内に出血、浮腫が見られる病態です。MRIを行った上で診断が下されます。また、当院では骨形成を促進する目的でビタミンCを処方致します。(保険適応)残念ながら、カルシウムをとっても骨は早く出来ません。

    骨粗しょう症

    院長の視点

    当院では骨密度測定は腰椎、大腿骨頚部で行います。前腕や踵で行うのとは結果が違い事も多いです。